Column
投稿日:2021年5月19日/更新日:2022年6月26日
「こんな化粧品を作りたい!」と考えた時、アイデアはあるけれど、どこで作った良いのかわからない……そんな悩みに応えるのが化粧品OEMメーカーです。
●化粧品の専門知識が無いけれど大丈夫?
●作りたい化粧品をどこで作ったら良いの?
●化粧品OEMメーカーってどんな違いがあるの?
●化粧品OEMメーカーはどこを選んだら良いの?
初めての化粧品OEMで、このような不安がある方でも大丈夫です。
本記事では、化粧品の種類について、また化粧品OEMメーカーの種類について詳しく解説します。
目次
化粧品には法律で定められた種類があり、それぞれにおいて、そのジャンルに強い化粧品OEMメーカーが存在します。
まず、一般的に使用される化粧品は次の2つのグループに分かれます。
●一般化粧品
●薬用化粧品(医薬部外品)
具体的な違いは、
●一般化粧品
医薬部外品以外の化粧品(各都道府県による認可を受けた化粧品)
●薬用化粧品
医薬部外品と呼ばれる厚生労働省の認可を受けた化粧品
化粧品は製造の前に「この化粧品を作ります」という申請を行い許可が必要という、法律上の規則があります。
まず、この2つにおいて最も異なるのは、申請を出す先が「国(厚生労働省)」と「各都道府県」に分かれていることです。
また、次に異なるのは「薬用化粧品は、特定のターゲットに向けた化粧品として販売することができる」ということです。
具体的に言うと、
●美白
●ニキビ予防
●制汗
これらのキーワードは医薬部外品として申請の下りた化粧品でしか訴求することはできません。
そのため、ドラックストア等で販売されている「美白化粧水」と「保湿化粧水」の間には、この2つの違いがあるのです。
通常の化粧水等のスキンケア商品、ファンデーション等のメイクアップ商品は一般的化粧品になります。
まずは、この「一般化粧品」と「薬用化粧品」の2つの違いを理解しておきましょう。
また、この2つの違いでもう1点の注意事項は、申請に必要な時間が異なるということです。
●一般化粧品
各都道府県に申請を行い、2日~1週間以内で許可が下りる
●薬用化粧品
厚生労働省に申請を行い、半年~1年前後で許可が下りる
このように、新規で薬用化粧品を開発するには許可が下りるまでに最低でも半年も必要なのです。
ですので、薬用化粧品を企画する場合は、発売する時期を逆算して企画を進行する必要があります。
美白日焼け止めを夏に売りたかったのに、許可が下りたのが8月…というようなことが起こらないように、この点もしっかりと化粧品OEMメーカーと相談しておきましょう。
なお、いずれの申請業務も化粧品OEMメーカーが行ってくれますので、その点は安心です。
化粧品のコンセプトを固める際には、まず次のことをしっかりと押さえる必要があります。
●どのジャンル(剤形)なのか
美容液?口紅?アイシャドウ?シャンプー?
●何を訴求したいのか
ニキビへの効果?保湿?香り?
ここをしっかりと決めておかないと、ニキビへの効果を訴求したかったのに、一般化粧品では薬機法上の縛りで訴求できない…というような結果になってしまう危険性もあります。
この点は、まず化粧品OEMメーカーに相談して、自分の企画したいアイテムが製造可能か確認をしておくことが重要です。
日本中にある化粧品製造メーカーのどこもが同じ化粧品を作れるわけではありません。
例えば、
●ファンデーションやアイシャドウ等のメイクアップに特化した製造メーカー
●石鹸製造に特化した製造メーカー
●化粧水や美容液製造に特化した製造メーカー
さらに、原料に関しても
●オーガニック原料に特化した製造メーカー
●高級原料や最先端原料に特化した製造メーカー
●特許原料を持っている製造メーカー
など、各化粧品製造メーカーには様々な特色があるため自分の企画したい化粧品を専門としている化粧品製造メーカーを探す必要があります。
作りたい化粧品は決まった!
化粧品のコンセプトも固まった!
いざ化粧品製造メーカーを探そうとなった時、インターネット検索を駆使して化粧品製造メーカーを探すものの、どこに相談したらいいのかわからない…。
というケースも、初めての化粧品企画では少なくありません。
化粧品は薬機法という法律が関係する専門的な部分もあり、スキンケア系とメイクアップ系では製造工程も異なるので、化粧品メーカー毎の専門性も深く、新規参入者には少し敷居が高く感じてしまうことも。
そんな時こそ、次のような化粧品OEMメーカーに相談してはいかがでしょうか?
●協力工場のネットワークが広く、たくさんのジャンルに対応できる
●各ジャンルの化粧品に対して、幅広い知識を持った担当者がいる
化粧品製造メーカーが専門性の高い工場が多いため、逆に言えば「専門ではないアイテムは製造できない」ということも多々あるのです。
●やっと見つけた化粧品製造メーカーなのに、作りたいアイテムは製造できない工場だった
●以前お願いした化粧品製造メーカーが良かったので、新しいアイテムもお願いしようと思ったら、専門外のアイテムで製造できなかった(また、新たに化粧品製造メーカー探しをしなくてはならない)
ということも起こりがちです。
だからこそ、幅広いネットワークを持つ化粧品OEMメーカーであれば、一つの窓口でたくさんの化粧品を企画することが可能です!
また、幅広い化粧品知識があれば、一つの窓口で化粧水もアイシャドウも、シャンプーもネイルも全て相談ができます。
この様な良い化粧品OEMメーカーが見つかれば、時間の節約にもなり、新たな企画や販売促進により注力できるのではないでしょうか。
ここでは、販売促進に関わる、化粧品広告で訴求できること、訴求できないことについて解説します。
一般化粧品は、薬機法で定められて56項目の表現しかできません。
これを見てびっくりしませんか?
一般化粧品で表現できることは、意外に少ないのです。
ですので、美白、ニキビ、シミ、殺菌、制汗などこの56項目以外を訴求したい場合は、薬用化粧品にしなければなりません。
企画したい化粧品をどのような広告で売りたいのか?は、化粧品製造の段階から考えておく必要があります。
このように、化粧品広告は薬機法上の制限が多く存在しています。
折角良い製品が完成したのに、広告上は宣伝できない…となってしまったら、販促力が落ちてしまいます。
化粧品は競争の激しい市場ですので、販売方法もしっかりと検討して化粧品企画に落とし込むことが大切です。
そんな時、頼りになるのは化粧品OEMメーカーの専門アドバイスです。
●どのようなターゲットに向けて販売したいのか
●広告上はどのように訴求したいのか
●考えているキャッチコピーやキラーワードは使用できるのか
を商品の企画段階から相談して、一般化粧品にするのか?薬用化粧品にするのか?をアドバイスしてもらうのが良いでしょう。
特に、品質管理ジャンルだけではなく、薬機法の広告表現チェック(一般にリーガルチェックといわれます)に強い担当者のいる化粧品OEMメーカーは、非常に心強いです!
化粧品の種類と、それに伴う広告表現、また化粧品OEMメーカーの選定ポイントについて解説致しました。
弊社【株式会社Held(ヘルト)】は、自社工場を敢えて持たないファブレスメーカーです。
全国各地に幅広いネットワークの協力工場があり、お客様が求める様々なコンセプトの商品企画が可能です。
製造だけでなく、リーガルチェック等の販促分野のお手伝いもさせていただきますので、ぜひ一度ご相談くださいませ。
専門分野の知見を持つスタッフがしっかりとバックアップさせていただきます。