Column
投稿日:2024年12月1日/更新日:2024年11月29日
●はじめに
今日から師走。今年もあと1か月となりました。
この時期、お付き合いや仲間うちでお酒を飲みに行く機会も増えてくると思います。
お酒を飲みながら1年の疲れを楽しく“忘年”したいものですね。
しかし、飲み過ぎ、食べ過ぎも同時に気になります。お酒飲むと楽しくなりついつい飲み過ぎたり、食べ過ぎたりして、最後に“ラーメン!”あるいは“デザート!”というコースはお酒を飲まれる方には誰しも経験があるのではないでしょうか?
そこで、今回のブログは「アルコールと血糖値との関係」について紹介します。
目次
飲み過ぎは肝臓に負担がかかるだけでなく、中性脂肪を増やし、脂肪肝や内臓脂肪の増加につながるので注意が必要です。
アルコールの適量はどのくらいかご存知ですか?
約3時間でアルコール処理する量としてそれぞれの適量がビールで500mL、日本酒で1合、焼酎水割りで1杯、チューハイで350mL、ワインをグラスで1杯だと言われています。
最近はお酒に強い女性が増えてきましたが、女性は男性よりアルコールの代謝力が低いので、適量よりも少なめが良いかと思われます。
一方、最近流行っているアルコール度数が9%のチューハイが多く販売されるようになりました。
口当たりも良く飲みやすいですが、高アルコールですので、350mL程度に留めておきましょう。
お酒を飲んでいるときはついつい、揚げ物や油脂の多い料理をチョイスしがちですが、枝豆、豆腐、焼き鳥などの高たんぱく質なものに加え、野菜や海藻などのビタミン類がおすすめです。
たんぱく質は肝機能を向上させ、ビタミン類はアルコール分解を補助してくれます。
また、この時期に食べたくなる料理として、お鍋があるかと思います。
お鍋には豆腐や野菜、鶏肉といった具材が入っており、お酒の肴に最適といっていいでしょう。
一方、揚げ物やフライドポテトなどの脂っこいお酒の肴はビールに合うのでつい食べたくなりますが、カロリーおよび塩分過多になりますので避けるようにした方が良いと思います。
ところで、飲み会の席でつまみとして結構食べて満腹感も得られているのに、なぜ、炭水化物(糖質)であるラーメンやデザートをあえて食べたくなのでしょうか?
肝臓は消化・吸収された糖分(グルコース)をグリコーゲンという形で肝細胞に貯蔵します。
体が必要に応じてこのストックを糖質として切り出し血中に送り出します。
また、肝臓は摂取した物質(アルコールや薬剤など)や代謝の際に生じた体に有害な物質を毒性の低い物質に変える解毒機能を持っています。
そんなわけで、お酒が入ると肝臓は一生懸命、アルコールを分解しようとして働きます。
この解毒機能に追われることで、糖質を切り出して、血液に送る作業が鈍化することで、通常状態とは異なり、体に本来いきわたるはずの糖が少なく、低血糖のような状況になります。
これにより脳が『お腹空いているよ』と錯覚がおこし、ラーメンとかデザートという意識になってしまうわけです
落ち着いた状態(アルコールの分解が終わると)、シメにとった炭水化物がしっかり吸収されるので体に余計に貯め込んでしまうことになるのです。
さらに、アルコールを摂取した体は極端な言い方をしますと、脱水に近い状態なので、ラーメンを食べてスープも飲み干すと過剰な塩分が体に入ることになります。
満足感いっぱいのまま自宅に帰りバタンキューなんてこともご経験があるのではないでしょうか。
これは、寝る前に過剰な塩分を摂取⇒時間を空けずに寝るとなると、みすみす血管を詰まらせるようなことにもなりかねませんね。
できればスープは控えた方が良いといえるでしょう。
お腹周りが気になる方で、ラーメンをどうしても食べたいという場合は、飲酒後よりも飲酒中に食べる方が良いでしょう。
ある程度満腹感のある状態で摂取するのと空腹感があるときに摂取するのと比べると、空腹感の状態で摂取した方が、太りやすくなるといわれています。
いずれにしても『飲み過ぎず』、『食べ過ぎず』節度ある飲み会を楽しまれると良いでしょう。