enzyme
投稿日:2022年10月3日/更新日:2024年3月22日
食物を吸収しやすいように分解する酵素。消化酵素には、炭水化物を分解する「アミラーゼ」、たんぱく質を分解する「プロテアーゼ」、脂肪を分解する「リパーゼ」などがあります。
なお、人間の唾液中には盗塁分解酵素である「アミラーゼ」、胃液の中にはたんぱく質分解酵素の「ペプシン」が、膵臓で分泌される膵液の中にはアミラーゼやたんぱく質分解酵素のトリプシンの他に脂肪分解酵素の「リパーゼ」が含まれます。
消化酵素以外の酵素で、吸収された栄養やエネルギーを細胞で活用するために働く酵素です。新陳代謝や血液循環の促進、免疫力アップ、老廃物の排出など、生命活動のすべてに関係しています。
あらゆる食物にも酵素が存在しています。代表的な例がパイナップルです。パイナップルの持つブロメライン酵素には肉を柔らかくする効果があるといわれています。他には、大根に含まれる「ジアスターゼ」、パパイヤに含まれる「パパイン」、キウイフルーツに含まれる「アクチニジン」などがあり、日常的に摂取することで消化・吸収の一助となっています。
体が酵素を作り出せる量には限りがある?
人の体が作り出す酵素の量は、年齢を重ねるごとに減退していくと言われています。加齢により食事量が減る、油の多い食事で胃がもたれるといった現象は酵素の減退により消化の力が衰えたためといわれています。エネルギーを活用する代謝酵素も加齢とともに減退し代謝が衰えるため、若い頃よりも太りやすくなったり、疲労や傷の回復が遅くなったり、肌や髪爪にも加齢が現れる原因ともいわれています。
また、酵素は単体では活動できないため「ビタミン」や「ミネラル」が必要になります。これらビタミン・ミネラルは「補酵素」とも呼ばれます。そのため、ビタミンやミネラルが不足すると、正常に酵素代謝が行われなくなるため、慢性疲労や体調不良、肌荒れなどの原因となります。
発酵食品は様々な菌の持つ酵素のチカラが用いられていますが、中でも味噌や醤油、日本酒や焼酎などさまざまな日本食品で用いられる麹菌は「酵素の宝庫」とも呼ばれ、およそ100種もの酵素を含有しているといわれています。
麹菌はカビ菌の一種で、麹をつくるための糸状菌の総称です。生息地は日本など湿度の高い東アジアや東南アジアなどが主な地域のみです。なかでも日本の麹菌は「コウジカビ」と呼ばれ、中国や台湾、朝鮮半島などに生息する「クモノスカビ」とは異なります。また元々毒性のあった菌を日本人が長い年月現月をかけて食品活用できるよう品種改良が重ねられ無毒化された菌であり、日本の「国菌」にも認定されています。
近年では、発酵食品の製造に用いられる意外にも、体の消化酵素を補うことで代謝酵素を活性化する健康目的でサプリメントに配合される機会も増えています。
事実、その健康効果の体感性の高さから、ダイエットや美容などの様々な目的のサプリメント商品に配合されており、ロングセラーヒットの商品も多数存在しています。
先述の通り、日常的に様々な食物から食物酵素を摂取していますが、実は思っている以上に摂取できていなかったり活用されていないのが実情です。
その理由が、酵素は熱に非常に弱く約45度以上で失活をしてしまう点にあります。つまり、ちょっとした加熱調理などで食物に含まれる酵素も失活してしまっていることになります。
また、胃酸や胆汁などの影響も受けるため、日常でまとまった量の酵素を摂取することは難しいため、サプリメントでの摂取がとても適している成分です。
麹菌由来の酵素はその体感性の高さから、ダイエットや美容目的のサプリメント商品に多く採用され、四条でも定番化しつつあります。また、ビタミン・ミネラルや他の成分との相性の良さや、相乗効果が期待できるため、使用しやすい成分です。
また、日本古来の菌を活用した成分であることから、アウトバウンドやインバウンド向けの商品にも活用しやすい素材です。
Held(ヘルト)では、お客様のニーズにあわせた、美容・健康訴求の高いサプリメントの企画・製造を行っています。
企画から商品化までトータルサポートが可能ですので、麴酵素を配合したオリジナル製品の販売を検討している場合には、お気軽にお問い合わせください。
管理栄養士、博士(生物環境調節学)、専門は栄養生理学 千葉 大成
東京農業大学大学院博士課程修了後、国立健康栄養研究所、大学研究機関で、食と健康に関わる研究活動および教育活動に18年携わってきました。研究活動としては、機能性食品素材に着目した骨粗鬆症予防に関する研究を主に行ってきました。一方で、教育活動の傍ら、地域貢献セミナーや社会人教育にも携わってきました。
そういった研究・教育活動から疾病をいかに予防するかを考えるようになりました。つまり、薬剤で“病気にフタ”をすることで病気を抑えることよりも生活習慣(食事、運動、サプリメント)で“病因を流す”ことによって疾病を予防していくことを積極的に働きかけていきたいと考えるようになりました。
2000年東京農業大学農学研究科博士後期課程修了後、2018年まで大学教育研究機関で主にフラボノイドによる骨代謝調節に関する研究に従事した。