コラム

Column

投稿日:2021年10月11日/更新日:2024年3月22日


昨今のアウトバウンド需要
世界のイメージ画像

日本製品の輸出業は、非常に人気の高いビジネスの一つです。
日本独自の文化やコンテンツ性の高さから漫画やアニメであったり、製造技術の高さでいうと、デジタルカメラや家電製品、自動
そして、「健康食品/化粧品」もまた、日本製品としての安全性や品質の高さが信頼されており、海外からの需要の高い製品ジャンルの一つです。
昨今では特に、越境ECなど輸出ビジネスが発展してきており、日本国内でも海外市場を狙った製品展開を進める企業も増えております。その中でも特に、距離が近く市場の大きい中国への製品輸出が盛んに行われています。
 

ビジネスの中心は中華圏

中国

中国の人口は約14億人で、日本の人口約1.2億人の10倍以上です。その人口の規模から見ても、日本国内の市場を狙うよりも中国の大きな市場へ展開する事で製品が数多く売れる可能性が高いことは伺えます。
 
また、中国の人口の中でも、富裕層が1億人を上ると言われており、日本の人口に近い人数が裕福な生活をしていることになります。
 
そのため、高いスペックな高単価製品を開発し、日本国内で販売するよりも、中国への輸出を考えた方が遥かに売れる可能性が高いと考えられます。こうした背景があり、いまや輸出ビジネスの中心は中国になっています。
 

海外輸出でなにが売れているのか

海外輸出

中国など海外への輸出ビジネスで需要の高いものは冒頭に記載した通り、衛生製品・家電製品・健康食品・化粧品などが挙げられます。中国で売れている日本製の健康食品は、日本市場と同じくダイエット・健康・美容といった分野の商品が売れています。
 
中でも日本製の特徴を明確とした素材選びや製品選びが重要です。例えば、裏面の原材料表記中で原産国表記が必要になる配合量第一位の原料を国産(最終加工地:日本)の物を選定する。
 
他にも、海藻や米など日本色を強く打ち出せる農産物や海産物、味噌や納豆などの発酵食品をはじめとする日本の食文化を連想させる原料や成分を主成分として配合することも商品力向上につながるでしょう。
 
また、日本市場は海外からも注目をされているため、日本国内でよく売れている商品も、その信頼感から売れやすいともいわれています。例えば青汁やコラーゲン配合商品、最近では乳酸菌製品のように、日本の市場で王道となっている商品も受け入れられやすい傾向にあるようです。
 

日本の強みはなにか

日本

日本の強みの一つは、その品質の良さにあります。品質と安心・安全を大切にする日本のものづくりは、海外からも高く評価されており、特に衛生用品や食品、医薬品、健康食品など実際に自身の健康に関わるものでは安心・安全な品質の日本製品を選びたいという志向があるようです。
 
また、化粧品などの肌に直接塗布するものもこれに同じで、皮膚に対するトラブルなどを考慮して品質の高い製品を選びたいという考え方が浸透しているようです。もう一つの強みは、日本が長寿・健康大国であるということでしょう。
 
世界で最も平均寿命の長い国が日本です。その背景には衛生的な環境や医療体制の強固さなどもありますが、その他にも日本人の食している「和食」にあるのではないかというイメージも広く浸透しているようです。
 
一汁三菜を中心として、濃い味付けをしない和食は、欧米諸国などの肉中心・調味料中心の食生活と比較して肥満などの生活習慣病を遠ざけるような食習慣です。
 
こうしたイメージが広く浸透しているため、麴や納豆、味噌などの発酵食品から抽出した成分など、日本産と一目でわかるような健康食品素材などは、健康に良い印象を抱かれやすく、海外で売れやすい商材の一つです。
 

海外製品を考える際の注意点

注意点

健康食品を海外向けに開発するにあたり、まず考えなくてはならないのは、国によって使用できる成分や剤型に制限があることです。最も厳格なところでは工場設備も認証に対応していなくてはならないなどの決りもあります。
 
そのような観点からも、販売する国の法律や宗教などの決まり事や慣例などにも目を向けることが大切です。また輸出認可においてどのような書類が必要か、成分以外にも日本での製造における条件の事前確認などの注意も必要です。
 
また、国際的な会社取引においては、インコタームスや売買契約をどのように締結すべきかなど、様々な懸案事項もありますので、やはり輸出事業においては、その経験が有るのと無いのとでは、案件を進めて行く上で大きな差となります。
 
Held(ヘルト)では、アジア圏を中心とした健康食品の取引において多数の実績を有しておりますので、よりスムーズな海外取引が実現可能です。
 

海外輸出も差別化が必須に

競合

コロナ禍によって、国ごとの往来が難しくなりインバウンド需要が激減した昨今、その反動としてアウトバウンド需要がが急速に増加しています。この流れに伴い、中国をはじめとする海外事業へ新規参入をする企業が増えてくることが予測されています。
 
競合が増えることにより、差別化をはかるためにも商品開発にもスピードや高い流行感度が求められます。現状の企画開発の状況に満足されていないといった事業者様のお悩みにも、弊社は柔軟に対応させていただきます。
 

今後のアウトバウンドの考え方

新型コロナの影響によって、ビジネスの仕方も大きく変わってきました。また、それに伴ってSNSやITも以前より浸透し、ビジネスのやり方はどんどんボーダーレスになり、今後は越境ECなどの発展により、ますます海外輸出業も競争市場になることでしょう。
 
Held(ヘルト)では、海外向け商品の企画・開発・製造のお手伝いをしております。中国および海外輸出の経験はあるが、より新規性の高い商品を売りたい、売れる商品を企画・開発をしたいなど、お悩みの販売者様は是非ともお問い合わせください。